2012年7月18日水曜日

FIONA APPLE

フィオナ・アップルの新作“Idler Wheel”
フルの原題は“The Idler Wheel Is Wiser Than The Driver Of The Screw And Whipping Cords Will Serve You More Than The Ropes Will Ever Do
7年ぶりの新作らしい。
その間絶え間なくというわけではないが、常に聞き続けているアーティストであると同時にその作品からは何度聞いても新鮮さを感じていたので、前作から経過した年月を知って驚きを覚える。
彼女自身が公表している12歳でのレイプ体験や、納得いかないと泣きながら途中やめしてしまったライブ、たくさんの乱暴な発言がメディアにも上手くのりやすいのか、スキャンダラスなロックスターのようなイメージもある。
しかし、こうして7年間(実際にはもっと前に作品自体は完成していたらしい)研ぎ澄まされてきた彼女の作品に触れると、アーティストとしての彼女の純粋さだけが強烈に心に焼きつく。

「自分が信じることしかやってこなかった。」

ありがちなコメントのようにもみえるが、彼女が発すると何か特別な意味と、壮大な背景を感じずにはいらいれない。
声を発しただけで空気を染めてしまう圧倒的な存在感。

素晴らしい作品が新たに生まれ続けていて、それに触れることが出来る。
それは失いたくないよろこびの一つ。




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