2013年1月29日火曜日

岡田武史

WOWOWで現在中国の杭州緑城の監督をつとめる岡田武史さんのドキュメントを放送していた。
素晴らしかった…
すごい人だな。
反日デモ真っ只中の中国で、中国人、韓国人、日本人を率いてチーム一丸となって戦っている。
選手たちも彼を尊敬し、必要としているのが良く伝わってくる。
そして、中国人サポーター達からも絶対的な指示を得ているのがうかがえる。
反日一色の中国にあって、移動中の空港に集まったサポーター達が、3連敗中のチームの監督に向かってハッピーバースデーを大合唱する。

その彼が日本の大学の講演で、現在の政治や社会が傾倒してゆくポピュリズムについて、危惧を口にする。
全てがスポーツマンシップの真っ直ぐな延長線上に堂々とある。

わかりやすい言葉で、声を高らかに民衆に向かって叫んでるやつに気をつけろ。

日本人の誇りってなんだ?
日本人というカテゴリに属さないものに、対し、あらゆる場面で秀でることを望むのは尊いことか?
あらゆる人の立場から、それぞれのあらゆる背景を心に写しながら、ただ理解し心を重ねようと試みる。
どちらが本当に強い存在なのかは明らかなのに。

遠い中国の地で、決して強くないチームを率いて、その人は自らの世界観をスポーツを通して発している。
届いてるよ。

私には世界は変えられないが…

そう彼は言う。
それは間違ってる。

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