僕はあなたを知らない
あなたの歌声と笑顔
それが僕にとってのあなたの全てだった
あなたを感じるには
それで充分だったのかもしれない
“さよなら”はもう届かない
だからせめて綴ろう行き場の無い“さよなら”を
さよなら
誰もがあなたのように生きられるなら
この町はもっと住み良いところだっただろう
あなたが僕らの知らない河を渡るのかどうかすら
僕らにはまだわからない
だがやがてゆく
順番だ
僕らもやがてゆく
だがその先であなたに会うかどうかなど
今の僕らには知る術がない
悲しみはもう届けようがない
そしてこの悲しみを誰かと共有することを僕は望まない
だからせめて綴ろう
行き場の無い“悲しみ”を
悲しいよ
もうどこにもあなたはいない
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