残されたわずかな勇気をかき集めて
なんとか灯した希望の明かりを
あっさりと吹き消してしまう人
そしてなお余りある
冷たく黒い影で世界を覆ってしまう人
あっという間に
あまりに重く
その世界で 僕は押し潰されて
オロオロと這い回ることすら出来ない
希望が信じることの先にしかない以上
今僕の見る世界の希望は無尽蔵ではない
底の抜けたグラスに落とされる
弱々しく輝くひとしずく ひとしずくは
グラスの底を叩くことなく
真夜中の駐車場のアスファルトに染み込み
消えてしまう
その人は笑いながら
それを踏んだことにも気付かないだろう
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