2013年8月3日土曜日

It Aint Over Til Its Over

今朝立ち寄ったセブンイレブン、店内に流れるさわやかなインストのBGMに聞き覚えがある。
注意して聴くとすっかりアレンジされているが、Lenny Kravitzの“It Aint Over Til Its Over”。
懐かしいと同時に、こんな曲がコンビニに流れる時代なんだとちょっと驚いた。
オムニバスアルバムに収録されたりカヴァーされたりしているみたいだから、そんな流れでこんなところまで届いているんだろうか…
この曲もリリースされてからもう20年以上が経過している。
今聴いても色褪せない特別な一曲。

ここからは極めて個人的な嗜好の話…

2ndアルバムまでのLenny Kravitzの作品群は素晴らしい。
当時のLo-Fiブームの影響もあってか、音もプレイもとてもシンプルで、自分を大きく優れたものに見せようとするミュージシャン的なエゴが悪臭を放っていない。
当時の日本の音楽雑誌は“黒いジョン・レノン”と例えた。どうかとは思うけど、言い得て妙とでもいうか、そのメロディと飾らない言葉に、当時学生だった僕らは心を動かされた。
そして現在。
今のLenny Kravitzを例えるならなんだろう…
黒い長○剛くらいか。というかあの人も黒いか…
2ndまでの音源を便りに友人と心踊らせながら行った20数年前のLenny Kravitzの公演。
そこで見たのはアルバムとはかけ離れた光景。
延々続くギターソロとドラムソロ…
ちょっとした悪夢。
帰路、一緒に行った友人もしばらく誰も感想を口にしなかった。
何があったのか、最初から仕掛人が裏にいて手ぐすね引いていたのか。
そう言えばその公演を観たのが、神戸ワールド記念ホール。
長い時間を経て、僕は大切な人たちと同じ場所でSigur Rósと遭遇する。
終演後、溢れる感動を言葉では到底足りないことを知りつつお互いに伝え合った。
それももう遠い昔の気がする。
僕にとっては人生のうちにそう何度も経験することは無いと思われる、至福の瞬間を大切な人と分け合えることが出来た。
その事実こそが希望だ。
その全てが、今も、いつまでも僕の一部で、それがあるから今日も先を見ながら進んでいける。

朝立ち寄ったコンビニのBGMの話…




こうして僕らはまだ一緒にいる
僕らは一つ
たくさんの時間を無駄にして
僕らは愛をもてあそんでしまったけれど

たくさんの涙を流した
たくさんの痛みを心の中に抱えている
でも終わるまでは終わりじゃないんだ
永い時 僕らは力を注いできた
二人の愛を終わらせないように
でもまだ終わってなんかいないんだ

どれくらい僕らは諦めたんだろう
でも僕らはいつも乗り切ってきたんだ
そして僕の疑いと不安が
僕を不思議な気持ちにさせた
もし僕が いつも愛と共にあるなら

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