一つの繋がれた線が断たれた
二つに分たれた線
その一方は僕の身体中を今もしばり上げている
つながれていたもう一方は
嘘とでたらめで象られた虚像だったが
その内側でいつも震え
共鳴した真ん中は
言葉や行動を越えて
心と身体の枠を越えて
彼の真ん中にあるものと
唯一つながっていたものだった
過去にも
未来にも
もうそれは無い
断たれたのだ
そしてその虚像はきっと
初めてその殻を捨て
真っ新な幸福としっかり結びついていく
それは素晴らしいことだ
絶望と耐え難い悲しみ苦しみと
引き換えてまだあまりある
それが彼の願いだった
彼は元の場所に戻る
孤独は続くが それも死まで
言葉が響き
手が頬を打ち
世界が震え
すべてがあるべき形に収まっていく
正しい事が行われ
彼はそのきっかけを担った
一番大切な人が祝福とともにある
これ以上に素晴らしいことはない
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