2014年10月3日金曜日

untitled

一つの繋がれた線が断たれた
二つに分たれた線
その一方は僕の身体中を今もしばり上げている
つながれていたもう一方は
嘘とでたらめで象られた虚像だったが
その内側でいつも震え
共鳴した真ん中は
言葉や行動を越えて
心と身体の枠を越えて
彼の真ん中にあるものと
唯一つながっていたものだった
過去にも
未来にも
もうそれは無い
断たれたのだ

そしてその虚像はきっと
初めてその殻を捨て
真っ新な幸福としっかり結びついていく
それは素晴らしいことだ
絶望と耐え難い悲しみ苦しみと
引き換えてまだあまりある
それが彼の願いだった
彼は元の場所に戻る
孤独は続くが それも死まで
言葉が響き
手が頬を打ち
世界が震え
すべてがあるべき形に収まっていく
正しい事が行われ
彼はそのきっかけを担った
一番大切な人が祝福とともにある
これ以上に素晴らしいことはない

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